2015年3月26日木曜日

東方2次レビュー 【東方幼霊夢・霊霊夢】 中編


EXルーミア、その出現は紅魔郷が出来てから一年足らずだったと思われます。「東方宵闇卿」で検索すると触れているブログが散見されます。おそらく、ファンの間ではそれよりも前にいくつか絵などが出回っていたのではないでしょうか。当時ネットに興味のなかった僕にはちょっとあずかり知らぬことです。

というわけでEXルーミアネタというのは一時期流行り、様々な設定や作品が作られたようですが、ここ最近は下火に落ち着いていました。突飛な設定が目新しさから注目を浴びたりしながら、段々と飽きられていったのかな、と思います。ま、料理店とおんなじですかね。斬新な味というのは一旦は注目されてもすぐに飽きられてしまうのです。わりと、EXルーミアを海外の神話や伝承から取って来てしまったのが原因だったりするんでしょうかね。幻想郷という世界観と合うか合わないか、創作者が思っている以上に見ている人は鼻が利くように思えます。
 
脱線した話を元に戻して、東方幼霊夢・霊霊夢のレビューをはじめます。

まずはどんなお話なのか簡単に紹介しましょう。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm14559805

【東方幼霊夢】

「これはまだ博麗霊夢が幼くて人喰い妖怪が大きかった頃のおはなし」

シリーズ全7話

博麗霊夢というのは東方シリーズの主人公、博麗神社の巫女さんで妖怪退治の専門家、霊夢さんですね。
東方シリーズは基本、この博麗霊夢と霧雨魔理沙という二大主人公がなんだかんだと理由をつけて妖怪を針まみれにしたり消し炭にしたりするお話です。
命名決闘法(スペルカードルール)、通称システムの都合によってSTGではこの二大主人公を始めとする自機、すなわちプレイヤーキャラクターがチクチクと弾を敵となる妖怪に当てます。
最近は肉弾戦もするようになりましたが、不殺、つまり妖怪も人間も死ぬことはありません。

ここで先代巫女に軽く触れておきます。

先代巫女
 博麗神社に霊夢の前に居たとされる博麗の巫女

 2次創作ではもっぱら肉弾戦をする武闘派として描かれることが多いです。大きく理由は2つあると思われます。1つは命名決闘法が霊夢の代から採用されたことがうかがえるため、もう1つは格闘ゲームなんちゃらかんちゃら、MUGENのイメージから。
 
 中2心をくすぐるものに、血で血を洗う闘争というのがありまして、おそらく誰もが一度はポケットにハサミやカッターを忍ばせたり、誰も襲いに来ないのに格闘技の訓練をしてみたり、そんな時期があったかと思われますが、つまりはそれをオッパイがでっかいねーちゃんにやらせた感じです。
 
 男の夢が(色んな所に)つまっているのです。

ただ、この先代巫女というのもかなりどういった人物なのかハッキリしていません。
職務に忠実
記憶に残らないほど取り立てて何もない

 博麗の巫女の職務ってなんだってとこからハッキリしません。
妖怪退治?
 人間の里を守ってくれる守護者として名前くらい残っていてもいいのではないでしょうか。

と、まあ、実は幻想郷の危機を救ったんだけど歴史改変で記録が抹消されちゃったんだっていう話はwkwkさせてくれます。

何故か、投稿者がEXルーミアや先代巫女に思いを馳せると殺伐とした世界観になってしまうのですが、この作者もそうだったのでしょうか。
人喰い妖怪は人間を文字通り食べます。
先代巫女は肉弾戦で妖怪を屠ります。
エキサイティング!
暴力!暴食!暴力!
グロテスクなお話というのは、何故かカタルシスを与えます。
ハリウッド映画を見てみましょう。
爆弾がドーン!
人がバタバタバタ!
銃がパンパンパンパン!
サスペンス!
グロテスク!
個人的な趣味でアレなんですけど、投稿者は戦争映画って結構好きなんですよ。
スカイ・クロラでも虐殺器官でもエンタメ化した戦争なんてのが描写されたりしますが、人の喜びは時として残酷です。
だいたい、そこには家族や恋人、親友なんてものが入って殺されたり殺したりします。
家族愛・恋・闘争についての作品はかなり王道ですが色褪せないものです。
おおよそどのエンタメ性の高いヒット作にもこれらが入っている気がします。
人類普遍のテーマなのかもしれません。

話があっちゃこっちゃに飛んでいますが、幼霊夢の話に戻しましょう。

幼霊夢には先にあげたものの内、家族愛と闘争が含まれていると思います。
意図してか無意識かは分かりません。
東方2次創作にしては、かなり、一般性の高いテーマを扱っているように投稿者は思います。

もちろん、表現も大切です。

とにかくこの作品、クオリティが高いです。
シリーズ構成もさることながら、全ての動画に色がついていたり、音楽や効果音にもこだわりが伺えます。
東方の2次創作動画というのは、おおよそ個人が制作していますが、こちらは途中からスタッフを募ったようです。
この作者だからこそ出来たことかもしれませんが、結果としてとても良いことだったと思います。

話をまとめますと
この作品は先代巫女・EXルーミア、過去話といったともすれば爆発しかねない地雷を抱えながらも巧みな構成で惹きつけながら、人類普遍のテーマである家族愛を描いたのではないでしょうか。

余談ですが、同人誌、幼霊夢&霊霊夢コレクションでの第7話の副題、本物と偽物ですが、本物のルーミアと偽物のルーミア、それから本物の家族と偽物の家族、このダブルミーニングが熱いなと、個人的に思ってます。後、もう言葉にするのは野暮なんですけど、先代巫女にとってもそうだったんだと思います。
親密とは言え友人に命をかけるのか、家族になったからではないのか、そういう意味です。

うん、今回日本語しゃべってないですね。反省しておきます。


次回 東方霊霊夢レビューしたいと思います。

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